よくあるご質問

人工股関節置換術に関するご質問

入院期間はどのくらいですか?

症例により個人差はありますが、おおよそ2〜6週間程度です。

手術後、どのぐらいで日常的な動作ができるようになりますか?

ほとんどの患者さんは、手術後6週間以内に杖を使って歩くことができます。
手術後3〜5ヶ月までには、車を運転できるぐらいまでに回復します。

痛みは無くなりますか?

退院後2〜3ヶ月でほとんどの場合、痛みが解消し、多くの日常的な動作ができるようになります。

手術後、日常生活で制限はありますか?

インプラントの脱臼を防ぐため、以下のような制限があります。

身体がぶつかり合うようなスポーツ
関節を無理に曲げたり、伸ばしたりする動作
和式トイレの使用

これらの制限を除けば、通常の日常生活にはほとんど支障がありません。散歩やショッピング、旅行、ハイキングなど、手術前には股関節が痛くて楽しめなかったことでも、手術後には楽しむことができるはずです。水泳やゴルフといった運動もできます。

インプラントはどのくらいもちますか?

個人差はありますが、海外の学術文献*によると、95%の人が15年以上の長期に渡って、インプラントを維持できているとの臨床結果が報告されています。最近のインプラントは、製品の研究も進み、更に優れた臨床結果も期待できるようになってきました。インプラントを長持ちさせるために以下の事柄に留意し、あまり無理をせず、新しい関節と上手に付き合っていくことが大切です。

 適切な体重を維持する
 新たなスポーツや活動を始める前に主治医に相談する。
× 重い物をくり返し持ち上げるようなことを避ける。
× ジョギングやスキー、動きの激しいエアロビクスなど、体をねじったり、
「衝撃荷重」がかかるようなスポーツを避ける。
× 中腰の姿勢をしない。
× 低い座面や低い椅子を避ける。


* 「Cementless total hip arthroplasty using a threaded cup and a rectangular tapered stem」 M. Pospischill, K. Knahr JBJS-B 2005