個人防護具着脱法VR研修教材の開発および一般公開のお知らせ

帝京大学医学部整形外科学講座では、当院感染制御部監修のもと、株式会社アルファコード（東京都文京区、代表取締役 CEO：水野拓宏）との共同研究において医療従事者の感染予防策を支援するためのマスク・ガウン・手袋などの個人防護具着脱法VR研修教材を開発し、このたび広く一般公開することとしました。
開発に着手したきっかけは新型コロナウイルス感染症が流行し始めたころから、個人防護具が多くの医療機関で入手困難となり、実物を使用した着脱法の練習が実施できなくなったことです。
着脱法を誤ると自らの感染リスクが増えるばかりか、他の患者さんや医療従事者に感染を拡げて院内クラスターになる可能性があります。そのため医療従事者は個人防護具の正しい着脱法を確実に身につけるべきですが、限られた医療資源を練習で消費しにくい状況が続いています。
今後第6波が予想される新型コロナウイルス感染症対策や標準予防策として、少しでも各医療機関および医療従事者の感染予防策を支援できればと思い一般公開いたしました。感染予防策の一助になれば幸いです。

また、本VR研修教材を用いた本学での学生、職員研修および臨床研究もスタートいたしました。これらは文部科学省の感染症医療人材養成事業および令和3年度医学教育振興財団研究助成に採択され、現在遂行中です。