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研修医と学生の皆様

各専門診の紹介


手の外科診・末梢神経診

スタッフ

木村 理夫(准教授)
佐々木 源

対象領域:

手・上肢の外傷一般(挫滅・切断を含む),変性疾患,腫瘍性疾患,先天性疾患,上下肢末梢神経障害の治療,およびその機能・形態再建を対象としています.

特徴と基本方針:

当専門診の特徴として,整形外科の他の専門分野と比較し,軟部組織に対する扱いの比重が高いことが挙げられます.骨組織の治療にとどまらず,外界からの重要な防御組織である皮膚や,靱帯などの関節支持組織,関節の駆動装置である腱組織,血行を維持する血管系や神経系の障害に対する治療を同時の行わないと,良い治療成績(機能温存)が得られません.

そこで,外来診療においては,正確な解剖学的知識に基づいた触診・理学所見によって得られる情報(皮膚・皮下組織の性状,拘縮の部位・程度,疼痛部位,関節不安定性の有無)を重視した診察を行っています.創傷管理においては,生体の持つ自然治癒力を最大限に生かして,上皮化を妨げない治療法(消毒薬の選択,ガーゼ交換の間隔・方法,閉鎖療法の選択など)を,細心の注意を払いながら行っています.また外傷(骨折・軟部・およびその複合組織損傷に関わらず)や術後管理においては,,受傷早期からの機能肢位の保持への最大の配慮,すなわち拘縮発生に対する可能な限りの予防を行いながら,早期からの段階的なリハビリテーション(理学・作業療法士との連携)や,適切なタイミングでの固定法(テーピング,ガーゼ・弾性包帯によるBulky dressing,ギプス・シーネ固定,装具の活用)の選択を行っています.

また,治療法の選択においては,手術に偏ることなく保存的な治療法も重視し,患者さん個別の状況(生活環境・職種の特殊性・スポーツ活動性など)・希望に合わせた治療を行っています.

低侵襲手術法の開発:

当専門診では,既存の方法にとらわれることなく,より侵襲の少ない治療法を目指して新しい手術術式の開発を進めています.また,積極的にマイクロサージェリー(顕微鏡を用いた微小手術)を活用し,組織剥離,腱・神経縫合や,血管吻合を有する遊離皮弁・複合組織移植を行っています.

代表的な手術治療法:

  • 手・指外傷後の変形・短縮に対する骨延長術,造指術,爪再建
  • 皮膚・皮下組織欠損に対する皮弁(有形・遊離)による被覆
  • 手指(あるいは他部位)骨折偽関節に対する血管柄付き骨移植術
  • 手指関節内骨折(新鮮・陳臼性)に対する動的創外固定術
  • 手関節部骨折後の変形障害に対する矯正骨切り術,靱帯再建術
  • 上下肢・手指切断に対する再接着術(血行再建)
  • 外傷後筋腱欠損・神経障害後麻痺に対する,腱移行術による機能再建
  • 拘やく性神経障害(手根管症候群・肘部管症候群など)に対する神経除圧・移行術
  • 神経挫滅・欠損に対する神経移植術
  • 関節・腱損傷後の癒着・拘縮に対する観血的関節授動術,腱剥離術
  • デュピュイトレン拘宿に対する病的腱膜切除・剥離術
  • 手指領域の骨軟部腫瘍に対する切除術

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